東洋医学では「心身一如」と言い、心と身体は結びついていると考えます。生活習慣や疲労から来た身体症状、ストレスで引き起こされた症状など身体症状の背後に心の状態が関係します。
姿勢や首こり・肩こりに由来する症状、交通事故のムチ打ちの後遺症による多彩な症状、あるいは特に病名はつかないけれど体調が悪いという様々な「不定愁訴」と言われる症状の改善や痛みや冷え取り、西洋医学との併用、予防などに東洋医学は巾広く適応します。
鍼灸治療は刺激した部位だけでなく脳内の神経を通して、身体の遠く離れたところにも反応が出ます。そのため、鎮痛効果、自律神経系、内分泌系の調整による全身への影響、血流の調節、免疫機能の変化などが起こり、全身状態や症状が改善します。
世界保健機関(WHO)は臨床経験に基づいた鍼の適応を認めています。
Ⅰ. 上気道疾患
Ⅱ. 呼吸器疾患
Ⅲ. 眼疾患
Ⅳ. 口腔疾患
Ⅴ. 胃腸疾患
Ⅵ. 神経・筋・骨疾患
特に病名がつかないけれど・・・
・疲れやすい、だるい、身体が重い
・首こる、首が痛い、首の動きの悪さ
・肩こり、肩が痛い、肩の動きの悪さ
・頭が重い、痛い
・腰が重い、痛い
・膝や足が痛い
・足・脚が重い、むくむ
・指、手首、関節が痛い、違和感がある
・目が疲れる、かすむ
・耳鳴り、耳の違和感がある
・口が渇く、のどに違和感がある
・めまい、立ちくらみ、フワフワする
・便秘がち、下痢気味
・胃腸、お腹の調子が悪い
・生理痛、生理不順
・気分が落ち込みやすい、抑うつ的になりやすい
・イライラしやすい
・すぐに横になりたくなる、やる気が出ない
・手足、お腹が冷えやすい
・のぼせやすい、汗をかきやすい
・季節の変わり目に体調を崩しやすい
・低気圧、台風など、天気の変化で体調が悪くなる
・風邪をひきやすい
・寝つきが悪い、睡眠不足になりやすい
リウマチは西洋医学の治療と鍼灸治療を併用することで、より治療効果が高まると言われています。
このように病院での治療に東洋医学的治療を加えることで、身体の負担を減らし、免疫力を調節することで回復を早めたり、薬の量や副作用を減らしたりと様々な効果を望めます。
病院で治療していても、慢性病の中には、たとえば喘息のように季節によって症状が出やすかったり、悪化しやすいものもあります。
持病の再発を防ぎたい、症状を軽くしたい・・・持病をお持ちでも平素から定期的に鍼灸治療をすることで全身状態の改善をしましょう。
実際鍼灸治療を続けている方々からは「風邪をひかなくなった」「よく眠れるようになった」「以前より元気になった」などの声が聞かれます。